[PR] 看護師 求人 サムライロックトゥルミーSS『ザワークラウト』

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トゥルミーSS『ザワークラウト』

 焼き鳥とレバ刺ともずく酢が食べたいです。すごく食べたいです。



 そんな感じで、トゥルーデとミーナです。間に×を入れるほどでもないかんじです。
 ほら私エーゲル者だからさ!基本的にはエーゲルで!


 ストックしているエーゲルが長い話になるので、なかなか書き出せない…うう…エーゲル成分が足りないよー足りないよー!何かよみたいシチュとかありますかね!
 あとゲルトマンでえろいの書きたいのだけどロマンポルノ3級(中学三年生程度)の私に書けるのかどうなのか。



 ド○ールでザワークラウトドッグを最初に食べた時から地味にあっためてました。あれは旨い。
しかしいざ書いてみたらすごい間抜けな話になりました。






本文は続きにー。








ザワークラウト





 薄暗い廊下に微かに響く奇怪な音に、ゲルトルートはふと、足を止めた。

ざく、とすん。ざく、とすん。

 その音は食堂の奥からするらしい。

ざく、とすん。ざく、とすん。

 はじめは、誰かが行儀わるく台所でつまみ食いでもしているのかと思ったが、その音はある一定のリズムをもって、絶え間なく続いている。

ざく、とすん。ざく、とすん。


 音が止んだ。
 ゲルトルートは、意を決して、食堂のドアを開けた。


「あら」


 ギイ、という重たい音に顔をあげたのは、包丁を片手に握ったミーナだった。
 そのまわりには…埋め尽くすように積まれた、キャベツ。


「ミーナ!?こんな時間にどうしたんだ?」


 そもそも、食事の時間以外にこの友人がキッチンにいる事自体が、珍しい。しかも、そのミーナが包丁を握っているところなんて、ここに来て初めて見るような気がする。
 ミーナは、少し疲れた顔を微笑みの形にゆがめ、


「ザワークラウトを作ろうと思って」
と言った。


「こんなに、大量に!?」


 せんキャベツを盛られたボウルは、ゆうに3つはある。しかもきっちりした彼女にしては、ぼろぼろと調理台にこぼしている。これは何か…戦場の、炊き出しじゃあるまいし。


「みんなの分も作ろうと思ったら、こんなになっちゃったわ」
「ミーナ…あといくつキャベツを刻むつもりだったんだ?」
「あと3個と2分の1個よ」


 さすがにあきれて、ゲルトルートがため息をつく。
 それがすべてせんキャベツになったら、ボウルだけでなく、一番大きな鍋でも持ち出してこなければ収まりきりそうもない。考えただけでも、壮絶な量だ。あの速さでは一体何時間かかることやら。

「ミーナ、今は夏なんだから、そんなにまとめて作らなくてもニ、三日で食べごろになるんだ。そのぐらいでいいだろう」
「いいえ、だってみんなの分も作らないと…」


 夜も結構遅い時間だ。今日は出撃もあって、それだけでも疲れているところに、書類仕事。疲れた顔をしてザク、とキャベツに刃物をつきたて、ぐぐ、と力まかせにふたつに割る様子が、なんだか鬼気迫っている。手つきもどこか危なっかしい。これなら自分がやったほうが速そうだ。
 ミーナはまたもくもくと『ざく、とすん』という音を立てはじめる。どうやらどうしてもこのキャベツを千切りにしないと、気がすまないらしい。

「…わかった、私も手伝うよ」

「いつも就寝時間にはベッドの中のトゥルーデらしくないわね」

「そんなことより、こんな時間に台所にいるミーナのほうがよっぽどらしくないじゃないか」
「そうかしら?」
「疲れてるんじゃないか?」
 言うと、ミーナは、ひっそりと微笑み、そうかもしれないわね、と言った。


「でも、なんだか急に、ザワークラウトが食べたくなっちゃって」
 そんなの、ブリタニアだって瓶詰めで売っているだろうに。聡明な彼女がそのことに気づかないわけがない。
「…そうか」
 つまりそのぐらい、疲れているのだろう。


 ゲルトルートは、ミーナが割ったキャベツを、ざくざくと手早く千切りにしていく。
「あら、さすがね。私よりずっと上手」
「ありがとう」

 キャベツの山は、さらに半分を刻んだだけで鍋をひとつ山にしてしまった。それにしても、途方もない量だ。11人ぶんを想定された、たくさんのキャベツ。
 こんなキャベツに例えるのが申し訳ないくらい、きっとミーナが背負っているものは、山と積まれているに違いない。人の上に立ち、かつ慣れない国で、多くの思惑をもった組織の間に入るというのはつまり、そういう事だ。

「なあ、ミーナ」
「なあに?」


「こんなことなら、いくらでも手伝うから。隊の連中も、みんなそう言うと思う」


 もっと頼れと言ってもなかなかそうはしてくれない。こんなふうに一人で山盛りのキャベツに埋もれているのが、いい例だ。
 おそらく、坂本少佐に対しては何かとこぼしてはいるのだろうが、隊の連中の前では、いつも毅然とした態度や、やわらかい笑顔を崩さない彼女が、時々、痛々しく見える、なんて。そう言ったら、油膜のように一枚隔てた距離からますます遠ざけられるような気がして、ゲルトルートは結局そんな言葉に甘んじた。


「ありがとう」


 確かに、トゥルーデにお願いした方が、こういうのは速いわよね。
 額面どおりの意味で受け取って、ミーナは笑った。


「さて、それじゃあ残りの分も片付けてしまおう」
「そうね」


 本当はこんなことじゃなく、もっと力になれたらいいのに。彼女の背負った荷物を、少しでも引き受けられたらいいのに。
 とりあえず今は、一刻も彼女が早く休めるように、手早くこのキャベツを塩漬けにしてしまうしかできないのが、少し歯がゆかった。






Fin.




ちなみにザワークラウトはドイツとかで食べられているキャベツを発酵させた漬物です。
ソーセージとかふかした芋によく合う。


一人で薄暗いキッチンで黙々とキャベツを刻むミーナ隊長はさぞかし怖いんだろうなあという感じがなかなか伝わりにくいSSでしたとさ。








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